[ 小室哲哉 ] 2009/01/11(日)
小室さんは、実生活での「奇行」が目立つ人だったそうです。一般的な常識からは考えられないようなことをする(例えば金の使い方をする)など。
でも、彼はアーティストです。
彼が「世間一般」に馴染んでいなくても、べつに不自然なことではないし、それはそれでアーティストのあり方です。
ところで、ハマちゃんと「WOW WAR TONIGHT」をやったときに、彼はこういうことを話していました。
ハマちゃんは、けっこう曲の(歌の)出来を気にしていたようで、「な、どうなん? こんな歌でええん?」みたいにしつこく聞いたそうです。それで小室さんは、
「浜田さんはとてもアーティスティックな人で、驚いた」
と思ったそうです。
けど例えば、役者さんは、個性とプライドを捨てないと仕事ができません。「自分じゃない人になること」が彼らの仕事だからです。自分なりの個性やこだわりは邪魔です。
でもってお笑いの芸人さんは、人間性まで捨てないと仕事になりません。「‘人間’扱いされない」ことが「笑い」を生むからです。
なので彼らには、「表現された芸」しかありません。
彼らに、「自分はこうだ」「おれはこうしたい」「私はこれはできない」「これをしたら人間扱いされない」、そういうこだわりはありません。そういうのをぜんぶ否定したところにあるのが「笑い」です(原則たぶん)。
本人の「個性」や「人間性」や、「作家性」や「芸術的意図」や「娯楽的根拠」を含めてうけている音楽家他より、よほど「表現だけ」にこだわります。「アート=表現されたもの」が「とにかくウケるかどうか」。
彼らの個性もこだわりも人間性も、すべて「芸」に注ぎ込まれている。
こういうことを分からないままだったのが、小室さんだったんだと思います。彼は表現にも他者にも興味が無かったのかも知れません。それまでは。
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